大覚寺「観月の夕べ」平安から変わらぬ風景とともに美しい満月を愛でる

大覚寺観月祭TOP2

大覚寺「観月の夕べ」平安から変わらぬ風景とともに美しい満月を愛でる。船から仰いだ満月とその美しい自然は今も脳裏に焼きつき、その感動は忘れられない。

大覚寺の「観月の夕べ」は私の30年以上の京都旅行史で3本の指に入る感動を味わった場所。平安貴族たちと同じ景色を堪能できるのは、日本でここだけではないでしょうか。

こちらのコラムでは、観月の夕べを楽しむためのポイントとその美しさをご紹介します。

大覚寺(だいかくじ)とは

京都市右京区嵯峨にある、真言宗大覚寺派大本山の寺院。1200年の歴史を誇りながら、団体参拝や大規模イベント、映画撮影などの依頼を引き受けてしまう懐の深いお寺。なんと、貸し切りコスプレイベントまで開催できるようです。京都の歴史を守る姿勢と新しいものを取り入れるその姿勢に脱帽です。

観月の夕べとは

中秋の名月に嵯峨天皇が大沢池(おおさわのいけ)に舟を浮かべ、文化人・貴族の方々と遊んだことから始まったそうです。空を見上げれば煌々と光る月。目を落とせば静かな水面に映る月。ゆったりと船に揺られながらこの2つの月がを楽しめる貴重な空間です。大沢池は、周囲約1kmもある日本最古の人工の林泉(林や泉水などのある庭園)です。

大沢池2つの月

観月の夕べを楽しむためのポイント

船のチケットを必ずゲットせよ。

何より大切なのがお船のチケットを抑えること。このチケットなくして「龍頭(りゅうとう)舟」、「鷁首(げきす)舟」という素晴らしいお船に揺られる観月はできないのです。年によってその方法は、変わると思うので大覚寺の公式サイトで調べていただきたいのですが、2013年の9月はこんな感じでした。
15時頃からチケットを配布。17時台、18時台、19時台、20時台から乗船時間が選択可能。
大覚寺観月の夕べチケット

2013年のこの時は、うろ覚えですが13時30から14時に大覚寺に着いたと思うのですが、すでに多くの方がチケット販売場所に並んでいました。観光組とチケットGET組に分かれて交代するといいかもしれませんね。ちなみに、この時は18時のチケットをゲットしたのですが、船に乗り始めたときままだうっすら明るく、途中で日が落ちたという感じでした。宿泊されている方は遅い時間を選ぶと暗闇に光る美しい月を堪能できます。17時だと明るいですね。なお、チケットと同じ時間の船に乗れない場合もあるので、ご旅行の方は最終日にこのイベントを予定しない方がハラハラせずにゆっくり楽しめます。

お茶会チケットもお好みで。

お船のチケットとは別の場所で買うことになります。乗船までの時間は長く、大覚寺以外の観光も難しいのでお茶席も楽しむ方が時間を有効に使えます。大沢池を見ながらお抹茶とお菓子を楽しむ時間もとてもい時間です。お茶席は大沢池の目の前に用意されます。これは、お茶席から見る大沢池。
茶席から眺める大沢池

観月の夕べを楽しむ流れ

大覚寺到着

大宝寺入り口

大覚寺門跡 心経宝塔(基壇内部)見学

大覚寺特別公開 心経宝塔
第38回「京の夏の旅」文化財特別公開により普段は見ることができない「旧嵯峨御所 大覚寺門跡 心経宝塔(きゅうさがごしょ だいかくじもんぜき しんぎょうほうとう)」の基壇内部を見学。この心経宝塔は、昭和42年に「嵯峨天皇心経写経1150年」を記念して建てられたもので、基壇内部には、如意宝珠(にょいほうじゅ)を納めた真珠の小塔がアンチされています。2013年のこの時は、基壇内部で四国八十八か所霊場のお砂踏みが体験できるということで、一生懸命踏み踏みしてまいりました。全部回るのなかなか大変でしたよ。

大沢池の浮かぶ龍頭鷁首舟(りゅうとうげきすせん)を見学

大覚寺2艘の船フル

手前が龍頭舟(とうりゅうせん)、奥が頭鷁首舟(とうげきすせん)です。巫女さんたちの衣装も素敵ですね。

大覚寺船とともに

龍頭舟とともに。私の表情がちょっと怖いですね。

大覚寺境内を散策

大覚寺境内 白い砂

大覚寺拝観天井

大覚寺拝観 建物と庭

襖 格天井

大覚寺拝観

広い境内を歩き疲れたのでお茶会で休憩

大覚寺茶席

着物を来たお姉さま方がお茶をたててひとりひとりに出してくれます。

大覚寺茶席先頭

このお茶席は大沢池の目の前。こんな感じです。右下のお姉さんの席からは、きれいに大沢池が撮影できますね。

茶席から眺める大沢池

夜が深まるとさらに雰囲気が出てきます。

大覚寺 和菓子

ちなみにお菓子はこちらでした。美しいですね。まさに「涼」です。おいしくいただきました。

まだまだ時間があるので大沢池を散策

大沢池蓮

大沢池

大沢池3

外周1Kmなのでさすがに一周はできませんでしたが、大沢池はいろいろな顔をみせてくれました。

まだまだ時間がありますが、さすがに疲れたので休憩

大覚寺待合場所

これは到着後に撮影したので、人がいませんがほとんど席は埋まります。

いよいよ17時。観月の夕べのスタートです。

大覚寺17時の船

17時台の舟がでました。まだまだ明るく、乗ってる人もすくないですね。

大覚寺夕方の舟

18時が近づきいよいよ感が出てきました。この年は大型台風の影響で開催が心配されたのですが、台風一過のおかげで雲一つない最高の観月となります。

大覚寺舟と満月と湖面

満月、頭鷁首舟(とうげきすせん)、池の波紋が何とも美しい。

大覚寺ステージ

大沢池特設舞台にて満月の法会スタートです。9月19日のみの開催だったのでラッキーです。

いよいよ乗船

大覚寺乗船

この写真ではわかりにくいですが、頭鷁首舟(とうげきすせん)に乗り込みます。ドキドキ。期待感で胸いっぱいです。

大覚寺船の出発

舟乗り場を離れます。

大覚寺船の中からの景色

舟の中からの景色です。

船内から見た岸

大分岸から離れました。

大覚寺船から眺める満月

舟の中から仰ぐ満月です。実際はもっともっと美しく素晴らしいです。

稀子船内

舟の中の私です。目が悪いのでメガネっ子でございます。食い入るように満月を愛で少々疲れてしまった時のショットです。

下船。観月修了です。

満月

2013年9月19日の満月です。

おわりに

はじめの方にも書きましたが、大覚寺の「観月の夕べ」は私の30年以上の京都旅行史で3本の指に入る感動を味わった場所。あの時の静寂さや優雅さ湖面を舟が進む音、風、すべての感動しました。京都好きの方もこれから京都を好きになる方もぜひ堪能していただきたい時間です。2013年9月は京都にとって大きな傷をもたらした大型台風のあったとしでしたが、そのあとの台風一過の中、ちょうど満月のその日に観月できたことすばらしさに感謝です。

稀子’sアドバイス

大覚寺周辺には大きな観光場所もなく、中に入ってからはちょっと周りも見ようかということができないので、舟のチケット購入と拝観に分かれる場合、4名以上の方が一人ぼっちが出ずに良いかと思います。9月なのでまだ蚊も多くいるので虫よけスプレーは必須ですね。水分補給も気を付けてください。京都は場所によってお手洗いに紙が備わってなかったりもします。京都の中心から離れる観光は、ポケットティッシュの持参、ウェットティッシュの持参がお勧めです。日傘もお忘れなく。

ライター紹介

櫻本稀子(さくらもと きこ)1982年4月2日生まれ。京都と兵庫出身の両親を持ち埼玉県川越にて育つ。現在は東京にて、理想のライフスタイルを叶えるサロンを経営。幼少期よりほぼ毎年京都を訪れる。京都と聞くだけで心トキメキ、京都の写真をみるだけで心癒されるという根っからの京都フリーク。京都を訪れる際には、ありとあらゆるサイトや雑誌から究極の空間を探し出し堪能する。世界遺産と春と夏の特別公開、ウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏の建築、重森三玲氏の庭をこよなく愛する。京都を訪れる際は、基本的に着物で出かけるため、旅先では外国人観光客から撮影を求められるため、勝手に京都観光大使だと思っている。

八坂塔